食べる。

先週は冬以来半年ぶりにもつ鍋を食べた。涼しくなってきて鍋ものも美味しく食べられる季節だ。普段以上に、「食べる」ということに感謝をして最近は食事をいただいている。


月並みだけれども、食事には単にカロリーや栄養素を満たすということ以上の効果がある。味わってたべるのか、エサのように食べるのかでは身体にも精神にも与える影響は変わってくる。誰と食卓を囲むか、ということも大きい。緊急事態宣言の頃、さすがに外食も会食も控えていた時期を経て、ここ数ヶ月くらいは「食べる」ことがなによりもストレス解消や自分のなかにある悲しみを癒やすことにつながってきた。


それだけに、飲食業がいまだ厳しい戦いを迫られているのはやるせない。繁華街を歩いているといよいよ閉店の貼り紙は多くなってきた。どういう意図があって、これだけの苦難を背負わされているのだろうとつくづく思ってしまう。


新宿の雑然としたバーにも、今年になって初めて足を踏み入れてみた。以前となにも変わらない賑わいに、解放区に紛れ込んだかのような錯覚に陥った。これからも楽しいことを我慢せずやっていきたいと思う。