監視。

もうずっと時計をつけていない。家にもリビング以外には時計を置いていない。時間を知りたいときは手元の端末をみればよいと思っている。


目に見えるところに時計を置くと、どうしても時計に監視されている気分になってしまう。あの時間までにこれとこれを終わらせておかねばならない、家を出なければならない、など。子どもにもずっと、「⚪︎⚪︎分までに終わらせなさい!」などと言ってしまう。仕事を処理するかのように効率的にものごとを終わらせることが果たしていいのか、最近はよくわからなくなってきている。


人間、気分によってきょうは⚪︎⚪︎がやりたくない、という日も間違いなくあるはずだ。そういう気持ちを無視して、必ず毎日⚪︎⚪︎をしなければならない、と決めてしまうのはいかがなものだろうか。ぼく自身は日々のルーティンを飛ばさないことで逆に落ち着く性なのだが、それを子どもや他人にも強要するのはなんだか違うような気がしている。そしてそんな自分も、時間に追われるのは全く好きでない。どこまでも自分のペースでやりたい派である。