執着。

ワクチンの接種と予約が本格化してきて、これが狂騒曲になっている。すごく醒めたことを言うと、みんなよくぞ生への執着があるなあと思う。


じゃあお前はどうなのか、もっともっと長生きしたいんじゃないのか、やり残したこともたくさんあるんじゃないのか、と言われるとそれには反論できないのだけど、なにがなんでも、というほどでもないのかなあ、というのが正直なところだ。


いたずらに長生きすることが必ずしも幸せでないとも思うし、そもそも明日で命が尽きても悔いがないように目の前の1日をしっかり生きようという気持ちが強くなっている。こんなことを言っている分には、自分は長生きすることはないのかもしれない。


と言いつつも、本当に命の危機が目の前に迫ったときには、髪を振り乱してでもしがみつく姿を晒すのかもしれない。人のことをああだこうだ言っておきながら。


ここまでの人生には悔いはないし、やれることはやってきたという気持ちもある。人生が長すぎると思うのなら、それはどういう気持ちに起因するものだろうか。痛いところだけども、掘り下げてみなければならない。