陰謀論。

長年お付き合いしていた人がいきなり素っ頓狂なことを言い出した。失礼を承知で言えば、もしかしたら認知症のはじまりなのかもしれない。年齢に限らず発症するというし、ストレスも溜まっているのかもしれない。


もっと言うと、陰謀論を言い始めたのである。まあ人それぞれ信じる分には別に良いとは思うのだが、それを演説のように話し、理解していない大多数の人間は無知でバカだとか言い始めると始末が悪い。家族などはどう感じているのだろうと心配になる。


諌めてもなんの効果もないので、ふんふんそうですねえと返しておくしかない。一緒に進めようと思っていた仕事も、残念ながらこの分では上手くいかないだろう。そろりそろりと足を抜いていくしかないのかな、と思っている。


こうやって、認知能力が低下しつつある状態で仕事を受けたり、プロジェクトを進めるということは危険かなと思う。人間やはり適切なタイミングで引退すべきだし、それを見誤ると取り返しのつかないことになるのだろう。そして時代が激変しているいまはその可能性もどんどん高まっている。自分自身とて、いつなんどき同じ境遇に陥るとも限らないと思っている。