ギャップ。

自己評価と周りからの評価にギャップがあるときに、ひとも組織も判断を誤ることが多いと思う。「自分はこんなところでくすぶっている器ではない」「ウチの会社はもっと凄い会社のはずだ」などという感情を持つこと自体は問題ではなく、その感情を糧に適切な努力ができれば良いのだが、往々にして無理にそのギャップを埋めるために不適切な方策を取ってしまいがちである。そしてその時には、客観的に見れば明らかに不適切なことをしているにもかかわらず、当事者のなかでは、その自覚がなかったりする。あげく、その不適切さが白日の下に晒されたときに、ひとも組織も奈落の底に落ちてしまうのだ。

 

自分のコンプレックスは、自分自身と向き合うことでしか解決しない。外部をうまく操作して解決しようとするのならば、墓場までもっていく完全犯罪のつもりでやりきるくらいの気持ちでなければならない。