大雨、雷雨。

子どもをスイミングに行かせている間、にわかに雨が強くなってきた。プールからあがってきて着替えが終わっても雨脚は弱まらない。これはしばらく雨宿りだなと思い、レーダーを見ながら体操場などで遊んでいたが、雨は強くなるばかり。レーダーの未来予測では雲が抜けるはずなのだが、雨雲は巨大化して線状降水帯のようなものを作っている。次の予定もあるのでしょうがないかと意を決して外に出る。


坂の多い道すがら、多くの道路が川のように水が流れている。階段を滑り落ちる水の勢いはさながら滝のようである。自分が履いているスポーツシューズはすぐに中まで水浸しになる。子どもは長靴を履いているのでまだマシなのであろう。ただただ心を無にして、淡々と歩く。桜の蕾が雨に震えている。もうしばらくで花を咲かせることになるだろう。


この世の全てを洗い流すかのように雨が降り続ける。途中で少し雨宿りをしつつなんとか自宅にたどり着く。もうそこまで寒くはなく、春の雨、という風情である。冬は過ぎ去った。花粉も全て洗い流してくれればいいのになあ、なんて思いながらタオルで身体を拭く。