リスクヘッジ。

ロイター通信の記者が12月に休暇で英国に帰国し、再度東京に戻ってきたところで隔離期間の規定を守らず飲み歩き、Covid変異株を撒き散らしたのではないか、とにわかに言われ始めた。これ自体は確証のあることでもない(ただ、規定を守らず飲み歩いたことだけは確か)し、吊し上げるのも違うとは思うのだが、この事象に対するロイターの対応に、ああ、これが「外資系」企業だよな、、と諦念を覚えてしまった。


いわく、当該社員はもう解雇してしまったので、ロイターには責任はない、ということらしい。このドライさ、責任回避の思考、本当にロクなもんではない。ルールを守っていれば(今回の場合、守り切れていたわけでもなく、半ば強引にルールを守った「形」を作っているだけだ)道義的な責任は負わなくともよい、という考え方にはどうもなじめない。そう思ってしまう時点でお人好しなのだろう。だからこの国はいつまでたっても貧乏くじを引き続けるのかな、とも思ってしまう。


律儀に日常生活で自粛している日本人は舐められているのだろうか。もちろん厳格に規制を運用している企業もあるとは思うけれども、こういう感じの気分の悪いリスクヘッジ、幾度も見ることがある。