紋切り。

大企業界隈ではSDGsと盛んに言われており、ビジネス街ではバッジをつけている人もよく見かける。日常生活からそういうことを意識するのはとても良いとは思うのだけど、ことさらビジネスとSDGsを紐付けすぎるのもどうかと思っている。


再生可能エネルギーがやたらともてはやされ、石炭や石油などの火力発電がなんとなくやり玉に挙げられたり、ビジネスのメインストリームから遠ざけられたりしている(なお、原子力発電に対するスタンスはなんとも言えない状態が続いているように感じる)。世の中にゼロ百で良いことも悪いこともないはずだとは思うのだが、「○○による発電は一律でダメ」などという杓子定規な考え方が蔓延しているように思う。逆に言えば、再生可能エネルギーとカテゴライズさえしていれば、別の意味での環境負荷(たとえば、この前の台風でも、ソーラーパネルが焼けて有毒ガスを発生させたようなこともあった)には目をつぶる、なんてようなことも見られている。一定のルールさえ守っていれば、そのなかではなんでもしていい、という考えに結びつきそうで、なんだかなあ、と思う。そして、進次郎さんが環境相に就任したことで、この流れがより加速しそうな気がする。