PCR検査。

PCR検査っていったいなんなんだろう、とふと思ってしまう。PCR検査自体はある時点での感染の有無だけを示すものなので、陰性だったから大手を振ってその後生活できるものでもないし、ましてや免罪符でもなんでもない。


検査をむやみやたらと増やして早期の隔離施策を取ることが封じ込めにつながる、ということにも賛同できない。たしかに、欧米と日本の感染者数の違いは、体質に加えて自粛やマスク着用といったプロトコルをどれだけ守っているか、という国民性の違いなのだろうな、ということはようやく見えてきた(中国のあそこまで完璧な封じ込めは未だに理解不能だが)。


今年1年ずっとCOVIDに振り回されてきたが、いまだに分からないことだらけだ。来年になれば少しは趨勢も見えてくるのだろう。こうなるのかな、という個人的な予想は持っているが、あえてここで書くことでもないと思う。当たったからといってほら見たことか、と言うものでもないからだ。


いまは、なにが本質なのか、どんなことに自分は煽られがちなのか、焦って逃しそうになるものはなにか、自分のなかで見て見ぬふりをしてきたものはなにか、それらを見つめ直して、返ってきた答え、巡り返しを受け止められるようにする時機なのだと思っている。