利他。

同僚で仕事ができる彼は、他人のために時間を使うのが上手い。たぶんこれは天性の、持って生まれたものなんだろうと思う。いやらしさがなく、他人の人生に寄り添い、いつのまにか相手にとって欠かせない人になってしまう。そうなれば、相手が出世していけば自動的に仕事でも声がかかるようになるし、一緒に働かないかと誘われることもあるだろう。


他人のために時間を使える、というのが肝なんだと思う。人のために自分の持っているなにかを差し出せば、たいていの場合どこかで知らず知らずのうちにリターンが返ってくる。これが損得勘定で動いていたら、相手にはまるまる筒抜けになってしまうので、そういうことはいったん忘れて純粋に相手のために行動すればよい。


僕もまた、ここのところはあまり目に見える成果が出ていないけれども、他人のために時間を使って、目に見えないポイントはしっかりと貯められていると信じている。あとは、いつかそれが花開いてくれればいい。すぐでなくともよい。