壮年。

久しぶりの関西。いろんな場面でいろんな人と話をした。

相応に歳を取ってくると、ネガティブな話とも向き合わざるを得なくなる。それはけして不幸なことではないし、誰もが通る道ではあるのだけれど、心の準備をしておいたほうが面食らうことのないものだ。

あと、寂しさを覚えたりカチンとくることもある。そんなときに、これまでの僕ならば必要以上に感傷に浸ったり反発したりしがちであったが、ぐっと堪えなければならない(相手のためにも、自分のためにも)ことも学んだ。感情を自分のなかで押し潰すわけではないのだが、おうおうにして飲み込むほうがよい場合のほうが多いものである(もちろん、あえて感情を出したほうがよいこともあるが)。

きっと、いろんな思いを噛みしめて、自分のなかでうまく消化していくことも、これから中高年に差し掛かっていくなかでの醍醐味のひとつなのだろう。そして、外野に心を揺さぶられることなく、淡々と自分のやることを積み重ねることも、今まで以上に大切になってくるのだ。