もの忘れ。

たまにお使いを頼まれてスーパーで買い物するのだけれども、買いたいものの置いてある場所がなかなか見つからず、店員さんに聞いてしまうことが多い。なんというか、頭がしっかり働いていないことを思い知らされる。


語学やITなどのハードスキルは言わずもがな、仕事においての記憶力も落ちてきたような気もする。同じ人と数ヶ月ぶりに面談するときに、前回はなにを話したか、綺麗さっぱり忘れてしまって(そんなときのためにノートをしっかりと取っているのだが)いることが増えたし、人の名前もなかなか覚えられなくなった。


こうやってだんだん衰えていくのかな、としみじみ思う。一方で、経験だけはずっと蓄積されていくわけで、ひとつひとつのつぶつぶの経験は忘れてしまったとしても、そこから学び取ったエッセンスは消えずに自分自身のなかに残っている。


きっと僕らは何歳になっても働き続けなければならないだろう。ただ肉体を差し出すだけでなくて、自分のなかのどの部分に付加価値があるのか、もっと見つめなければならないのだと思う。