ラストコール。

都構想の賛否を問う住民投票の日である。僕はもうとうの昔に大阪を離れてしまった人なので、生暖かく見守るだけなのだけれども。


5年前の住民投票は僅差だった。あれから世代も少しは入れ替わり、変化はあるだろうか。さすがに今回また反対多数となれば、都構想はお蔵入りして、維新の会も空中分解するだろうから、大きな岐路を迎えると言える。


長年大阪に住んで、もうリタイアしてしまった人がいまさら賛成することもないだろう。現役世代が、数十年後の大阪という都市がどのような立ち位置を目指したいか、その気持ちの強さによって投票結果が現れてくるだろう。


僕にとっては大阪は、もし帰ることがあったとしても、人生の余禄を過ごすためのものになるだろうと思っていた。現時点では、残念ながら大阪にはまともな仕事がないし、商習慣も褒められたものではない。バリバリと働きたい人は東京か海外を目指すしかないのだ。


そう思っていた大阪が、もしかしたら少しは変わるかもしれない、と一縷の望みをかけて、結果を見つめる。