彼岸花。
彼岸花がすごく綺麗に咲いていた。お寺にお詣りをして、帰り際に、絵馬よりももう少し簡素な、願い事を紙に書いて吊るすコーナーがあった。息子が書きたいと言うので、お賽銭を入れて紙とマジックペンを渡した。いくつか息子が口にした願い事を、「それは願い事ではないからダメだよ」と却下したあとに、おもむろに息子がペンを走らせ始めた。
なにを書いたかはここでは言わないけれども、子どもは本当に神さまの使いなんじゃなかろうかなあ、という内容だった。それとともに、大丈夫、みんなうまくいく、という根拠のない自信が身体の奥底から湧いてきた。本当に僕たちは子どもに助けられて、癒されて生きていることを改めて認識した。
ママのお腹のなかに赤ちゃんができたとき、子どもは空の上から夫婦のことを見ていて、タイミングを見計らってすっと魂として降りてくるのだ。子どもは両親のことを本当によく見ている。