事を為すにあたって。

事業を花開かせようとするにはある一定水準以上の狂気が必要である。それはリスクやプレッシャーに対する鈍感さであり、自分は必ず成功すると信じ抜く力であったり、行動し続けるフットワークの軽さであったり、初期投資を惜しまない器の大きさであったり。


事業を花開かせようとあがく人を目の前にして、やっぱり自分にはそこまでの狂気がないと改めて思う。もちろん、リスクを極力排除し、細かいことの積み上げでたどり着く成功もあるにはあるのだが、たどり着ける地点の景色は全く違うものである。


失敗して退場していく人たちにそれぞれ理由があるように、垂らされた蜘蛛の糸を掴んで成功にたどり着く人たちにもそれぞれ理由はあるのである。運すらも、それを掴む準備を取っていなければ掴めないものである。


そうやってチャレンジする人の姿をかぶりつきで見られるというのは、見ているだけの側にとっても面白いし、勉強になる。この狂気は、果たしてどうやって身につくものなのだろうか、それとも身につけようとして身につくものではないのかもな、と考えている。