結果と過程。

4月に大きな挫折を経験したこともあり、ここ2ヶ月くらいは正直なところ自分自身に焦りを感じていた。失敗を取り戻さなければ、とも思っていたし、ひとつの場所で堅実にステップを踏んで成長する友人の姿に感嘆したり、転身を重ねながらも成長していく知人の姿と自分を比べたりなどもしてしまっていた。ここまでの10数年間はなんだったんだろう、とも思い自虐的な気持ちにも陥っていた。


確かに、ここ数年で積み重ねてきたものが打ち消された部分はあり、なんのために時には周りのものも犠牲にして行動してきたのだろう、とも思う。ただ、すべては否定されるものでなく、結果のみならずそこに至る過程のあいだで自分自身が得た感情や、費やしてきた思考、推敲なども含めてそれは意味のあることで、なおかつ慈しむべき人生の1ページだったのだ、とようやく思えるようになってきた。


もちろん、変えていかなければならないことも多いのだけれども、今までの自分をも否定してしまうものでもないのだ。そして人生とは目的地に速く着く勝負というわけでもない。自分なりの旅路を、楽しんで歩めばよいのだ。