恩人。

ここ数年お世話になっている人と久しぶりの再会。電話ではここ1か月くらい毎日のように連絡をとりあっていたので久しぶりという感じもしないのだが、やはり会うのはまた別物である。この人に励ましてもらうのを心待ちにしていた自分がいた。


彼もまた、40歳の頃には長年勤めていた会社を辞めて、みじめな数年間を送っていた人である。そこから再起し、ここ数年は還暦をまたぎながらもなお、益々仕事の切れ味を増し、なおかつ人格的にも素晴らしい人間になられている。人は何歳からでもやり直せるし、成長し続けることができるということを、彼の姿から学ばせてもらっている。職場が変わっても、また同じ仕事を一緒に追いかけられるのも、運命だと思っている。


願わくば、あと10年はまだ一緒に仕事をさせてもらいたいと思っている。日ごろいろいろと頼らせてもらう人も多いが、彼はそのなかでもダントツの1番だ。自分もここで成長を止めてしまおうなどとはみじんも考えていない。自分のやっていることに誇りを持って、為すべき仕事を果たしていきたい。そしてあの人のように生きたい。