リセッション。

今週1週間を振り返っても、コロナ不況とも言うべき景気減退の兆しがそこかしこに見られるようになった。ここから3月末にかけて、少なくない企業の倒産が見られることになるだろう。


マーケットもずいぶんと売り込まれた。とはいえ、去年の夏ごろなどと比べてもまだ高い水準にあるので、まだショックと呼ばれるほどの下げではないと思う。今後世界的な感染流行がどこまで拡がるかにもよるが、個人的にはもう少し下げ余地がありそうに見える。


とはいえ、今回の下げはクレジットが壊れたことによるものでもなく、意図的に経済活動を収縮させたがゆえのものである。そういう意味では底打ちからの回復も速いのだろう。感染の拡大が収まる兆候がみられれば、という条件の上ではあるが。


怖いのは、気候が暖かくなっていったん感染が止まっても、また今年の秋頃から感染が拡大しはじめるというパターンもあり得ることだ。そういうシナリオも考えれば、封じ込めをある程度諦めて、ウイルスとの共存に舵を切り始めた日本の方針は間違っていないのかもしれない。


リスクを挙げればきりがないが、リスクは排除してもしきれないものであり、どこかで受け容れることになるのだろう。