大吉。

今年、立春のあとに参拝した神社でのおみくじは「大吉」だった。僕はおみくじに書かれていることは神さまからの思し召しであるとけっこう本気で信じているので、僕自身めったに引き当てることのない大吉に接して、今年はなにか現状を打破できるいいことがあるのだろうか、と心躍らせたものだった。そこから1,2週間も経たないうちに世の中にはウイルスの話題があふれるようになり、そしてこの春にはなかなかショッキングなことも起こった(これは実はおみくじである程度予見されていたことでもあり、思し召しを守らなかった自分の責任であると言ってもいい)。


まあそんなわけで、大吉という引きの割には散々な1年になっているのだが、それでもおみくじに書かれていた通りに今年はトータルでみればいい年になるのだと信じているし、その「いい」ことがどういう種類のものなのかと、目を凝らして頭を捻って見つけ出さなければならないものだと思っている。家族としっかり時間をとれていることはひとまず何よりだと思う。それで充分とすべきなのか、それとも、未来に繋がる種がどこかに落ちているのか、さもなくば、具体的な果実ではなく学びや気づきという意味でもたらされるものなのか。