自分の顔。

zoomミーティングを毎日1件くらいのペースでこなしている。そのたびにスクリーンに映る自分の顔と向き合っている。これまでの生活で自分の顔を見るのは、朝起きて顔を洗うときと、夜寝る前に歯間ブラシを使うそれぞれ1分ずつくらいだ。


何十分もまじまじと自分の顔を見つめていると、いつのまにかおじさんになった顔を眺めるのが嫌になってくる。午後にもなると肌はテカり、もともとたまご顔ではあったが、頬の肉などがよくついてきたなあと感じる。シャープさはみじんもなくなってしまった。そんなことをスクリーンに向き合うたびに感じさせられる。


どうにも気になるので、パックをしてみたり、顔のマッサージをしてみる。一晩パックをしたまま寝てみると、心なしか顔がほっそりしている。


顔はその人の人生の写し鏡になるという。幼い頃から、自分の顔の面影はあまり変わらない。この先どんな味付けがされていくだろうか。たとえ激しい世界に身を置いて、自らの浮沈はあれども、いつなんどきも堂々と穏やかな顔をして、そのままおじいちゃんになっていたいと思う。