国家と自治体。

先週木曜に全国的な休校要請が出された。息子の通う幼稚園はいったんは今週からも通常通りの登園の方針が示されたものの、また状況は流動的になっているようだ。対応に追われることになりそうだ。


面白いのは、これは「命令」ではなく「要請」であるからして、自治体によっては、まちまちの対応が出ているというところだ。千葉市つくば市などは早くから首長自らがリーダーシップを発揮し、感染拡大防止とむやみな休校を進めることによる2次被害の双方に配慮した施策を打ち出した。たまたまかもしれないが両市ともに首長の年齢が若く、今回の要請を真に受けることでこぼれ落ちる家庭のことについての想像力が働いたのであろう。こういう非常時には首長の能力の差が自治体によってモロに現れることを改めて認識した。北海道も、感染者数が増えていること自体は憂慮すべきではあるが、知事の対応策は的を得ている。


こういうことがひとつの転換点になって、自治体ごとの施策の巧拙がもっと明らかになり、それによって勢いを増す地域とそうでない地域もはっきりとしてくるのであろう。それによって、地方と国家の関係も変わっていく。