村社会。

東北は好きではあるのだけど、ローカルのテレビを見るとちょっとモヤモヤすることが。夜のニュースなどでは、県内の感染者数が市区町村別に表示されるのである。年明けからの感染爆発はもはや地方でも同じことなのだろうけれども、去年までは感染者は肩身の狭い思いをしていたのだろうなあ、と思わされる扱いの片鱗を感じる。


あわせて、ワクチン接種をやたらと奨励する報道が目立っていることも気になった。どこそこの首長が接種しただとか、キャンペーンを張っているだとか、そういったことが普通に取り上げられる。こういう促しも暗黙のうちにあるのだろうなあと思う。


結局日本はどれだけ時代が変わっても、村社会が続いているのである。これは社会の成り立ちからして、なるべくしてなっているのだろう。国民性と言ってもいい。環境の変化により生活が苦しくなっても、この本質は変わらないと思われる。もとが勤勉で、時には先取りの気質もなくはないので、過去の歴史のなかでも日清日露戦争やバブル景気のときなどには世界でも名を馳せるのだが、世界でNO.2だのNO.3だのという経済規模を永続的に保つだけの突出した国というほどでもないのかな、とも感じる。