9年前の震災のときにもさんざん書いたことなのだが、こういう非常事態になると良い意味でも悪い意味でも、人の本性が現れる。せこせこと店巡りをして必要以上に買いだめをしたり、デマを流したり、特定の地域や人を罵る発言を平気でしたり、とりあえず政府や官公庁の下した判断に対してなにからなにまでケチをつけたり。一方で、学校が臨時休校となった子どもたちにいち早くオンラインでの多種多様なサービスを提供する人が現れたり、ここぞとばかりに困っている人を助ける行動を起こしたり、自分自身の立場でなにができるか考える人がいたり。
災害も、ウイルスも、もしかしたら人の本性を定期的に明らかにするために訪れる試練なのかもしれない、と思ってしまう。でも、9年前と比べれば自分自身もだいぶ冷静だし、周りも一見した感じでは落ち着いている人が比較的に多い。
なにが起きても、淡々と毎日を重ねるだけだ。自分の頭で考えて、自分の行動には自分で責任を持って、自分の美学も大事にして、生きていくだけだ。
