逆輸入。

最近ベンチャー企業の人によく会っていることはたびたび述べているが、ここのところ立て続けに、中華圏で先に一般化したサービスを日本で立ち上げる、というストーリーの起業に触れた。そんな時代になってきているのである。


おおよそテクノロジードリブンの社会変化に関しては、既に台湾、香港、大陸中国、韓国あたりがずいぶんと日本の先に行ってしまった。もちろんそれがよいことばかりではなくて、テクノロジーについていけない高齢者が大変だったり、既存の大企業が没落したりなどという陰の面もある。出生率も日本のはるか後塵を拝しており、この社会変化の行き着く先は結局ディストピアなんじゃないか、と思ってしまわなくもないのだが、それでもミクロな部分のサービスに目を向ければ日本はもう完全に後進国になってしまった。


おまけにその起業家のなかで大陸中国出身の人には、「日本はゆったりのんびりしていて、昔の中国のようで懐かしい」などと言われてしまう始末。それぞれの社会に一長一短あることは充分分かるけれども、うーんと考えこんでしまう体験である。