秋を歩く。

北へ。ところどころ台風の影響が残っていて、田んぼだったところに一面に水が張ったままだったり、河川敷などはひどく荒れていたりする。鉄道などもまだ至るところで寸断されている。東京近辺などよりもよほど被害がひどい。たまたまここ数年大きな自然災害が続いているのか、それともインフラの老朽化が進みそれに対する手当てができていないのか。


空気はもう晩秋のそれだ。つい数日前まで夏日だったとは思えないほどに、季節は進んでいる。もう少ししたら山は白い帽子をかぶるのだろう。早足で街中を歩いていると気持ちがよい。


ノートパソコンの画面やiPhoneばかり覗いていると、自分の頭で考えることをついつい忘れてしまう。Webで素早く効率的に情報を取ることも大事だけど、自分の足で歩いて、顔と顔を見合わせてその場の空気に応じて話を紡いでいかないと分からないことがたくさんある。これからも、できる限りそんな経験を蓄積していけたらと思う。