耐性。

結果を出すためにパワハラで追い込むとか、誰かのことを貶めて笑いを取るだとか、ひと昔前には当たり前、もしくはしょうがないものとされてきたようなことに対する耐性がひどく落ちている。なぜ昔はやり過ごせていたのだろう。感情を殺していたのか、理不尽ながらも必要なものなのだと自分に暗示をかけていたのか。もしかしたら、知らず知らずのうちに焦点をずらしてぼんやりと受け取っていたのかもしれない。


社会の変化とともにその焦点が合うようになってきて、面白いだとか、奮起して頑張るだとかいう前に、その言動はおかしいのではないか、ということに違和感を感じるようになった。人によっては言葉狩りだとか、制約が増えて息苦しい世の中になっただとか、不満もあるのだろう。こう書くと失礼ではあるけれど、過渡期のなかで生け贄のように吊るし上げられてしまう人もいるし、人気を徐々に失っていくような人もいるだろう。