グレタ(さん)のこと①。

グレタ・トゥーンベリさんという女の子が世界で大きく話題になってから1カ月。揶揄する人も多いし、背後に大人がいて彼女は操られているだけだ、という声もある。操り人形なのかどうなのか、真偽のほどは分からないし、彼女はこれからどこかで大きくつまづくかもしれない。けれども僕の直感だけでものごとを言えば、彼女は彼女自身のいまの世の中に対して大切な示唆を投げかけてくれている。


日頃人間はいたって普通に資源を消費しながら生きている。なにかを買えば包装物などだけでもすぐにたくさんのゴミが出るし、フライトレーダーのアプリを開けばいつも全世界でおびただしい数の飛行機が飛び回っている。人為的な要因による森林火災も毎年起こっている。海にはどれくらいのプラスチックが浮いているのか、想像もつかない。


僕でも、このまま人間が消費を続けば地球はどうなるのだろうか、と時折心配になったりする。ただその心配はいつも少し時間が経てば「まあどうにかなるだろう、大丈夫なんだろう」という楽観とともに消えてしまう。(明日につづく)