グレタ(さん)のこと②。
(昨日の続き)ほとんどの人が、環境問題については同じような意識をもっているだろう。それはそのまま取り越し苦労に終わり、いつか持続可能な社会が訪れるのかもしれない。もしかすると、見えないところでどんどんXデーは迫ってきているのかもしれない(ここ数年毎年のように起こっている異常気象それこそが既に突きつけられた答えかもしれない)。
もしXデーが迫ってきているのだとしても、もはやそれを回避するために人びとが生活をがらっと転換させることは難しいだろう。舵を切れない船は破滅の海のなかに突っ込んでいく。ただそれも、人類の進化のひとつの結末なんだろうなと僕は思っている。だとするとグレタさんは破滅がやってくるぞとサイレンを鳴らす役割である。
破滅するのかはわからない。ただ、グレタさんが旗を振り、多くの人たちを巻き込んでイノベーションが起これば、人類はギリギリで破滅を回避する、なんてシナリオもあり得るのかもしれない。絵空事かもしれないが、もしかしたらグレタさんは人類を試すリトマス試験紙のような存在なのかもしれんな、とも思ってみたりもする。(さらにつづく)