夏の夜空に。

88QVCマリンフィールド。ここまで4連勝と勢いに乗るマリーンズは、序盤から着々と加点、5回表の大ピンチも永野将司が好リリーフで抑えた。良いムードのまま進んだ

7回表だったが、ここまで春から好投を重ねてきたチェン・グァンユウが制球を乱してピンチを招くと、代打今宮に投じた初球は魅入られたようにど真ん中へ。


バットを一閃、打球は綺麗な放物線を描いてレフトスタンドに飛び込んでいった。あまりにも見事な打球で、口をあんぐりと開けて見届けるしかなかった。逆転の3ランである。ここまでビハインドを背負っても粘って逆転をものにして連勝してきたマリーンズであったが、このホームランを見せられると、再逆転できる気がしなかった。


こうして勝てば首位に3.5差に迫るゲームを落としたマリーンズ、そこから坂を転げ落ちるような4連敗(昨日は勝ち)。気持ちは一気に終戦である。一時の快進撃が真夏の夜の夢だったのか、もう一度夢を見させてくれるのか。