須田幸太選手。

お盆休み、ぼんやりと録画していた都市対抗野球決勝ダイジェストを見る。見覚えのあるちぎっては投げのスタイル、そして優勝を決めた瞬間、審判のコールとシンクロするかのような豪快なガッツポーズ。普通のサラリーマンのような、朴訥なたたずまい。誰かと思ったらベイスターズで活躍した須田幸太だ!


ベイスターズ時代、そこまで華々しい成績をあげたわけでもなかったが、2016年の中継ぎとしての大車輪の働き、そして2017年の日本シリーズでの登板など、上昇気流に乗りかかったチームのなかで確かな役割を果たした選手だった。そんな選手が、プロから社会人野球に戻っていきなり、鮮烈な活躍を遂げたのは嬉しい。


暗黒時代から、上位争いに割って入るチームに復活し、リーグでも有数の人気球団となったベイスターズ。須田幸太をはじめとして、いろんなOBもまた、その躍進を支えた存在であるのは間違いない。ベイスターズが強くてしかも愛されるチームであることの源流を、彼と彼を取り巻く人々の姿に見た気がした。