甘美な。

マリーンズは岡大海の逆転サヨナラホームランでこれで引き分けを挟んで6連勝。開幕5連敗からあれよあれよと巻き返してついに2位に躍り出た。


「勝ちに不思議の勝ちあり」とはよく言ったもので、まあ波がきているときはこんなものなのだろう。きょうもビハインドを背負う展開ながらも、7回に3点を返した時点でこれはなにかありそうだなという予感がむんむんしていた。


そして逆転サヨナラホームランはなんとボーリックナイト以来20年ぶりだそうだ。何を隠そう、僕は20年前のそのゲームを現地で観戦していた。しかも帰宅の時間が迫っていたので、10回表に3点を取られた時点で球場をあとにしたので、劇的な瞬間は観ていないのである。こんな人なかなかいないだろう。当時はWebブラウジングができる携帯電話なぞなかったので、帰路の電車ではなにも知らず、帰宅して深夜のスポーツニュースをみてびっくり、という顛末である。


神がかったようにツキがくることは、人生においても何年かに一度はある。逆になにをやってもうまくいかない時期もある。せめて前者のときは、甘美な時間に浸りたいものだ。