男と孤独。

このあいだ、孤独との付き合い方についてエントリを書いたが、後になってよくよく考えてみると、男性で孤独との付き合い方が上手い人なんてほとんどいないのではないだろうか、と思い返した。

そもそも生命力は男のほうが弱い。元来全く知り合いのいないところから人間関係を築くのは女性のほうが長けているし、精神力も強い。最近はより女性的な要素を併せ持った男も増えてはいる(というか、女性的なものと男性的なものの区別が意味をなさなくなっている)が、それでも大半の男はなんらかのきっかけで孤独になり気が滅入ってしまえば身体もどんどん弱くなり、驚くほど早く亡くなってしまうということも珍しくない。

なので、結婚にせよ自分が入り込めるコミュニティを見つけることにせよ、本当は男のほうが若いうちから準備しなければいけないし、いつかはなんとかなるはず、などという変な幻想は取り払うべきなのだと思う。男の孤独は、たぶんこれからも社会問題として取り上げられることもないだろうが、確実に当事者を蝕むことになる。