働き方改革などと言われるが、現実は想像以上にドラスティックに変わっているような気がする。
どの職場でも、もはや経営者は従業員に無理に働かせることが一切なくなっている。かわいそうなのは20代の若い子たちだ。本来であれば試行錯誤を繰り返して実力をつけなければならない時期に、充分な量をこなすことができないので、いつまで経っても実力がつかない。少なくともそれなりの規模の企業に入った若い子は、力を持て余してしまうだろう。ベンチャー企業のほうが成長曲線は高くなってしまうのは間違いない。
そして、これだけ労働投入量が減ったときに、企業としてのトップライン収益はどれほど下がるのだろうか、興味深いものがある。これがほとんど落ちないのならば、過去どれだけ生産性が低かったのか、という話だし、逆に大企業の収益性が低下すれば、働き方改革こそが日本の国力は落ちていく決定的な要因になったと後世からは言われるのだろう。