この僕にも部下とは呼べないが、仕事をサポートしてくれる後輩のような存在ができた。あまり先輩風を吹かすようなキャラでもないので、まあ一緒に楽しくやろうよという感じでいるのだが、この時代に人を育てるというのはなかなか難しいな、という思いを抱いている。
当然ながら、資料づくりなどは多少彼にやってもらうのだが、うちのような中小企業にも働き方改革の波は迫ってきている。彼自身もいまは新しいことを吸収したいというやる気に満ち溢れているし、この時期に多少足踏みしながらハードワークすることは彼にとってきっといい財産になると思うのだが、いまの働き方はそれを許さない。深夜残業などはさせられないし、数年前までは黙認されていた休日出勤なども、したいと言われても止めざるを得ない。こういう制約のなかで、短期間で成長していくというのは至難の業になっているように思う。
時代が時代なんだからしょうがないのだろう。どの世界でも、ローカルルールとして見過ごされてきたことが、もはや通用せず、時として糾弾される世の中である。