薄さ。

実家に立ち寄ると毎日新聞に目を通す。もう40年以上購読しているはずだ。小学生や中学生の頃などは将棋欄を熟読するのが好きだったし、スポーツ面の野球の試合結果を読み込むことで、数字に親しむきっかけになった。 その名残で習慣のように読むのだが、近年どんどん紙面が薄くなっている気がする。朝刊で30ページ、夕刊ともなると基本的にはわずか8ページ、紙2枚を重ね合わせただけの代物である。もちろん広告もそれなりに載っている(完全に内容は高齢者向けのそれである)ので、夕刊ともなると実際の記事は正味3ページくらいではないだろうか。経済系の記事なども、日経などと比べるとまるで力が入っていない。 これでは購読者数が右肩下がりになるのも無理はない。おカネを払って読もうと思わせるだけの記事がほとんどないのである。朝日や読売はもう少しマシなのだろうが、これだけ単体での経営が苦しくなっている現状では、どこもクオリティを落としているのは間違いなさそうだ。毎日、産経あたりはそろそろXデーもあるのかもしれない。