ゲームのルール。

いちおう明確に管理職と呼ばれる身分になってしまった。「手を動かす作業などは下の人にやってもらってね」などと言われる場面も出てきた。実際、手を動かしてくれる下の人はいないし、自分自身そのつもりもないので戸惑いもある。


そして気づけば、非管理職として手を動かすスキルを充分に身につけないままに管理職になってしまった、とも思う。こういう人はいまの50代以上だと珍しくもないのだが、30代や40そこそこで管理職に到達しながらも手を動かせない人は珍しいので、我ながらするするとすり抜けてプロモーションしてしまった、と思っている。


本来ならば手を動かすスキルをちゃんと身につけるべきだし、まだその時間的猶予は残っているはずなのだが、なにぶん非管理職と管理職ではゲームのルールが違ってしまっているのだ。非管理職のときはまんべんなく一定水準の能力を身につけることが求められるのだが、管理職になるとひとつかふたつのパラメータでぐっと伸びたり、人のモチベーションを上げたりすることに重きが置かれるようになる。


なんとも座りの悪いなかでのプロモーションなのだが、まあ自分なりのスタイルでやるしかないのだろう。努力を重ねることに変わりはないのだから。