天使と悪魔。

最近仕事のなかで新しい業務領域に取り組むことが増えてきた。新しいことを学ぶのは楽しいことではあるが、内心そうしたチャレンジに億劫になっている自分がいることも否定できず、複雑な気持ちになっている。まだ30代も半ばであるのにそんな気持ちになるとは由々しきことである。自分がこれまでやってきたことに固執してしまって、新しい武器を身につける努力を怠ってしまうことは、いまの社会では自殺行為に近いことだと思う。

まだ多少なりとも気力ならびに体力が充実しているうちに、どんどん新しいことを自分の血肉にしておかなければ、将来的に勝負していけなくなるのは確かである。いったん学ぶことをやめてしまえば、もう二度とトレンドの頭には追いつけなくなるだろう。

いまも自分のなかで悪魔が囁いている。今までやってきたことでこれからも十分食いつないでいけるはずだ、手を抜いてしまえよ、と。それに対して、天使が諭す。いま本質的な力をつけなければ、小手先の対応でお茶を濁すことばかりが上手くなってゆくわよ、と。