不幸体質。

新しい環境で過ごしていると、楽天的な人が多いことに驚く。意外と一番のカルチャーショックかもしれない。


あまり世代でくくるべき話でもないのだが、いわゆる氷河期世代には不幸体質の人が多いと思う。金融業界に関してはそこからもう少し上の、40代後半の人までおしなべてそんな感じかもしれない。1990年代後半から2000年代前半の、最も苦しかった時代を若手として過ごしているのだから、そういう考え方になってしまうのもわかる。僕も少なからずそういう一面も併せ持っているのだろう。


ただ、不幸体質であること、そういう人に囲まれて過ごすことに疲れていたのも確かだ。彼ら彼女らの世代は、まともなキャリアを築けなかった人も多いし、まともなキャリアを築いた人であっても、そのためになにか(結婚や子どもなど)を諦めた人も多い。成功するためには苦労という対価を払わねばならない、という価値観が染みついてしまっているのだ。


そういう生き方をせざるを得なかったのはかわいそうでもあるが、僕はもうそういう思想からは脱したい、今回がそのいい転機になればよい。