送別。

最終出社日に送別会があった。管理職クラスの人とは個別に場を設けてもらっていたので、同世代を中心に気の置けない人たちで楽しく、無礼講な会になった。


なんというか、もう最後なので、みんながいろいろとむき出しの感情をぶつけてきてくれた。説教じみた感じでこれからどう振る舞うべきか語ってくれた先輩もいれば、とにかく寂しいと言ってくれた後輩もいた、最近は少し疎遠になりつつあった同期の彼が何度も名残惜しそうに、もう少し一緒に働きたかったと言ってくれたのは本当に嬉しかったし、彼との約束はいつか絶対に果たしたいと、自分のなかで固く誓った。いちばん結びつきの強い人は、ここにきても口はぼったそうにしていた。彼が言えなかった言葉をまたどこかの機会に聞きにいきたい。


いろいろなことがあったけれども、全て忘れずに胸のうちにしっかりとしまっておきたい。カラオケで声を振り絞って、カラカラになって終電に乗り込む。疲労は激しいが、身体は軽い。