箱根のあと。

昨日、箱根駅伝のことを書いた。箱根駅伝がいまなお年々盛り上がりを増していくイベントになっているのは間違いないのだが、その盛り上がりの割には、箱根を卒業して実業団に進んだ選手のその後の活躍がしぼんでしまうような感を覚える。


直近でこそ、プロランナーとして活躍する大迫傑や、日本記録を出した設楽悠太のように大成するアスリートも出てきたのだが、例えば去年まで箱根4連覇を果たした青学から、社会人になってからも華々しく活躍しているアスリートがいるかというと、首を傾げざるを得ない。むしろ、学生時代に箱根の成績が下位だった大学出身のアスリートが、社会人になってからぐっと伸びてくるパターンの方が多いように感じる。


日本一の注目度を誇る箱根駅伝で優勝することによる達成感は、その後の競技生活には必ずしもプラスに働かない、ということなのだろうか。人生のバランスとは、かくも難しいものだなと考えさせられる。