スポーツと社会。

Twiiterとかのタイムラインを見ていると、デパートの初売りがすごく盛況みたいですね。忘年会シーズンからクリスマスにかけての東京のプチバブリーな感じといい、やっぱり日本は景気がいいんだと思う。たとえそれが政策効果によって押し上げられたかりそめのものであっても。百歩譲って景気が実はよくないんだとしても、人間節制して禁欲的に生きる「我慢」にも限界があるんだと思う。だから、なんだかいまの日本をさも深刻であるかのように書くのはやめようよ、と元日の新聞とかを読んでは思う。


30日の夜からひきはじめた風邪がまだ全快しないので、きょうは箱根駅伝往路を見ていた。数年前に取引をしていた社長の息子さんが4年連続で出場していたのがきっかけで毎年見ている。駅伝やマラソンはただただぼーっと見るには多少辛いけど、箱根駅伝についてはここ数年でルートの土地勘がついたし、各校が選手をどの区間にエントリーさせるかといった駆け引きが面白い。また、日テレさんが全国中継してくれるので、中堅〜新興の私大にとっては知名度拡大のまたとないチャンスであり、そのために有望な高校生ランナーの勧誘合戦や、環境面金銭面でのバックアップ(前出の社長さん曰く、学費込みで年間300万円以上かかるらしく、もちろん地方の家庭で全額自己負担できるとは思えない)を含めて勝負ははじまっている。おそらくプロ野球やJリーグにも似た、年間を通じたチームづくりの戦略性に魅力を感じるのだと思う。


そのなかで、留学生を入学させて起用するというのもひとつの作戦。日本人だけでチームを組むべき論もあるけれども、そもそもその論拠ってなんなんだろう。為末さんがこの間セミナーで言っていたけど、陸上に限らず、ジュニアの世代ではハーフの選手が目立ってきているし、その姿がごく普通のものになっている。誰もダルビッシュのことをからかったりしないし、そもそもイラン人とのハーフを意識している人すら多くないと思う。スポーツ界は旧態依然としたところもありながらも、実のところは未来の日本社会の姿を先取りしているのかもしれない。

(22:30追記)為末さんにtwitterで聞いてみたところ、お返事をリツイートしていただけましたので下記コピペしておきます!ぜひ為末さんのメルマガも読んでみてください〜検索すればすぐに出てきます。twitterは素晴らしい!以下↓


選手やチームの責任は無いですが、大学や学連は節操が無いなと。アメリカでも似た様な状況はありますが、歯止めをかける機関があります。今回のメルマガにも書いてますが教育機関というよりは株式会社的かとRT @atsushi_1109: 為末さんの目から見て箱根駅伝はどのように映りますか?