信用。

僕らの毎日をつなぐ最も大切なものは「信用」なのだと思う。普段意識することはほとんどないのだけれども、「信用」のあるなしによって無意識のうちに行動を変えていることは多い。

そして信用というものは自覚のあるなし以上ににじみ出てくるものだ。人間である以上時には(他人にも、自分にも)嘘はつけるのかもしれないが、嘘をつき続けているとそれが自分自身をまとう信用のオーラに影響を与えてくる。どこか別の場所で不義理なことをしてしまえば、それは必ず自分自身にブーメランのように返ってくるものだ。

信用は一瞬にして得られるものではない、小さなことを長い時間をかけて積み上げていくことでしか得られない。それでいて、少しでも道を外してしまえばたちどころに失われてしまうものである。

毎日まいにち、僕らは細かいところで信用を勝ち得たり、失ったりしている。夜寝る前に振り返るのは案外、目に見える結果の巧拙よりも、信用の増減なのかもしれない。誰かを失望させてしまい、信用を失ってしまった夜は寝つきが悪い。