雲丹。

飲み会で雲丹ごはんを食べた。ちょうど10年前くらいか、回転寿司で雲丹を食べたところ猛烈な腹痛を起こして戻してしまって以来、恐る恐る食べるか、遠ざけるかしていたのだが、この日の食事は味のレベルも高く、お酒も入っていい気になっていたので、あまり深く考えずに食べてしまった。

日付けが変わる少し前に帰宅して、いそいそと眠る。翌朝はかなり早い出発だ。4時間ほどすると目覚ましが鳴り、むくりと目を覚ます。身体が重いのは酔いのせいか、それとも短時間睡眠のせいだろうかと考えていたが、やがて胃腸に膨満感を覚える。これは雲丹のせいだ、と気づく。

雲丹の神さまは少し手加減してくれたようで、昔ほどひどくはならなかった。しかしながら胃に違和感が残り続け、体温もなかなか上がらない感じなので、普段よりもゆっくりと歩く。

出張もゆったりしたスケジュールだったのは不幸中の幸いだ。身体の調子をみながらそろそろと予定をこなす。食事もいつもよりも控えめに済ませる。夜まで慎重に過ごした。油断ならないものだ。