半島。

朝鮮半島情勢は毎日のように動きが生まれ、いよいよクライマックスに突入しはじめた感がある。全ては来月はじめに予定されている米朝首脳会談につながっているのだろう。

ここまでは、金正恩がうまく立ち回っている。平昌五輪のあたりから外交姿勢を転換させ、韓国をうまく取り込み、中国に頭を下げていちおうの後ろ盾を得た。これもひとえに、米国からのプレッシャーを感じているがゆえの動きだと思われる。

米国のプレッシャーはどう出るか。トランプ大統領もいまの金正恩の真意を測りかねている。むしろトランプも、中間選挙で勝ち残りたいという真意が前面に出てしまうようでは金正恩のペースに乗せられてしまう。民主主義と絶対君主制との時間軸の違いがゆえに、金正恩はこの難局をうまく乗り切るかもしれない。

そういう意味では、安倍政権のうちにこの難局にはケリをつけてほしいと切に願う。国内問題ではいろいろボロが出ているが、やはり外交のことになるといまの政権に一日の長がある。

そして、北朝鮮に魂を売った形になった韓国はこの先どこに行くのか、悪い予感しかしないのだが。