気から。

マーケットは悲観一色になってきた。米中貿易戦争は結局のところ着地点が見出せないし、日韓のいざこざも相変わらずで、インバウンドにも少なからず影響が出てきた。香港はそろそろデモに対して中共の軍隊が登場しそうな状況になってきている。中共ももはや野心を隠そうともせずあからさまにふるまうようになってきた。米国債の逆イールド化も発現した。どこもかしこも明るい話がない。


「病は気から」というが、景気の減退も気持ちの面が大きいのではないだろうか。そして世界全体でマインドがネガティヴになると、相対的に弱いところから崩壊がはじまる。先週はアルゼンチンで大暴落が起こり、韓国でも売りが止まらなくなった。


さらに不安なのは、国際協調でこの難局を乗り切ろうという横連携の話がさっぱりと出てこないことだ。それどころか、どこもかしこも自国は大丈夫と我慢くらべを始めようとしている向きもある。サプライチェーンのつながりも切れ始めているいま、局地的な戦争の気配すら感じはじめている。