母。

昨日は父親の話だったので、きょうは母親の話を。

よくある話(と自分は思っているのだが)で、母親と男の子は仲が良いのである。わが家もそれは同じで、日々の親とのコミュニケーションはほぼ母親との間で行われる。たとえ父親に関わる話であってもそこは変わらなかったりする。

ゆえに、僕の価値観の基盤のかなりの部分は母親によって形作られているような気がする。そして、僕の価値観のなかで、両親のどちらにも似ておらず、環境因子にもよるものではなさそうな部分があるのだが、その部分は、僕がまだ知らない、母親が僕に見せてこなかった時間とそれによって形成された価値観で埋められるような予感がするのである。

この予感の答え合わせをしにいくべきなのかはわからない。人生には知らないほうが良いことがあるとも言う。たぶんそうなんだろうな、と半ば信じ込みながら、これからも歩いていくくらいがちょうど良いのかもしれない。

そして、同じようなことが、これから僕と息子の関係にもあてはまるのだろう、と思っている。