解析。

もう4年半くらいウォーズで将棋を指すのが日課なのだけど、最近棋譜の解析機能を使うことが増えた。対局のなかで、一手ごとにどう形勢が振れているのか評価値で示してくれるのだ。これを見ると、どの手が悪かったのかよくわかる。

解析をしていると僕の将棋には一定の傾向があることがよくわかる。序盤の段階で形勢を損ねることが多いのだ。実力でも負けている場合はそこからずるずる差を拡大されてあっさりと負けてしまう。実力が拮抗している場合は、中盤から僕が妖しい手を繰り出し、局面を複雑化させることで相手のミスを誘い出すことが多い。なんというか、やや不利な局面になってはじめて、盤面全体がクリアに見えてくるのである。

僕自身、昔はなにごとにおいても先行逃げ切り方のタイプだと自負していたのだが、こういう解析結果を見ると、本当のところは中盤から粘って逆転を呼び込むタイプなのかもしれない。キャリアもプライベートも、長丁場で先行逃げ切りできるほど甘いものではない。形勢を損ねても、妖しい手を連発して粘りきる気概でいきたいものだ。