プレーオフ。
先週金曜はA級順位戦の最終局一斉対局(俗に言う「将棋界の一番長い日」)。5年くらい前は大盤解説会なぞにも行ったこともあるのだが、ここ数年は将棋観戦からはすっかりと遠ざかってしまった。それでもこの日くらいは、と、終局までAbemaTVに釘付けになってしまった。
結果から言うと11人中6人が6勝4敗で並ぶ、という前代未聞の事態に。今年の将棋界は、これでもかというほどにフィクションを超えた展開が続く。当事者にはたまらないだろうが、見ているほうにとってはこれほど面白いことはない。
将棋の1番の上達法は、自分で「指す」ことではなくて、他の人の対局を「見る」もしくは指した対局を感想戦で「振り返る」ことである。トップ棋士の指す手にはひとつひとつ意図が込められていて、それを見るのはたいそう勉強になる。
残念ながら、日々のなかでまったり将棋を観戦している時間はあまり取れないのだけど、見れば確かに学ぶことがある(将棋のスキル自体も、人生模様も)ので、もう少し時間がほしいところだ。