井口資仁、引退。

昨日の夕方、親子3人で大きな公園に遊びに行った帰り、iPhoneのアプリを開いた。野球中継を見るためである。開くやいなや、この日が引退試合となった井口資仁の第四打席。投じられたストレートを、いわゆる「右に引っ張る」彼らしいスイングで弾き返した。打球はマリーンズファンが狂喜乱舞するバックスクリーン右のスタンドに消えていった。

野球の神様は本当にいるのか、と思った。

押せ押せムードのなか、それでもマリーンズは勝ち越せなくて、延長戦。帰宅するやいなや、妻子は疲れから遅い昼寝に入ってしまったので、リビングで小さな明かりをつけて、1人で画面に見入っていた。

鈴木大地がサヨナラヒットで試合を決めて、それからの引退セレモニー。その一部始終を、じっくりと1人で見ることができた。野球の神様は僕にも幸せな時間をもたらしてくれたのだ。

良い引退セレモニーだった。本当に立派な選手だったと思う。おそらくは近い将来、マリーンズに戻ってくるのだろう。その日を心待ちにしている。