サライ。

8月最後の日曜日。24時間テレビは今年で40回目だそうだ。純粋なチャリティーじゃないだとか、障がい者の取り上げ方に問題があるだとか、最近はいろいろと叩かれがちなこの番組であるが、それでもここまで続いていることは凄いし、続けることに意味があるのだと思う。ラストの負けないでからサライのくだりはなんだかんだ言って毎年見てしまうのだ。

サライの歌詞も、じっくりと聴いてみるといいものだ。ちょうど10年前、転職で大阪から東京にきたばかりの頃に聴いた「サライ」の歌詞は、たいそう身にしみるものだった。あれ以来、サライを聴くとあの頃のことを思い出す。これからもずっと、そうなのだと思う。

そしてサライを聴くと夏が終わる。少し涼しくなった風が窓から入り込んでくる。毎年同じ流れで夏の終わりを感じるのは心地よくはあるけれど、果たしていつまで24時間テレビが今のままであり続けられるだろうか、と今のこの国を見ていると不安にもなる。願わくば、まだまだ24時間テレビが続けられる世の中であってほしい。